2007年06月27日

つづき

最後の最後の大イベントが

『卒業式』

です。

アメリカの大学の卒業式といえば、怪しげな四角い帽子をかぶって、変質者のようなマントを着て、式の最後には皆でその帽子を青空に向かって投げる!! な〜んていうのをイメージしていましたが、現実はかな〜り違っていました。イヤ、正しくは「シアトルでは」違っていました、かな。

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四角い帽子をかぶってマントを着るところまではイメージ通りです。前の日に家の中で着てみたときは、あまりの似合わなさに思わず笑ってしまいましたが、同じ格好をした集団の中に入ってしまうと、それほど違和感はありませんでした。(と思っているのは自分だけかも・・・)


イメージと違っていたのはここから。最初の誤算は「雨」。頼むから最後くらい晴れてくれよ〜、の願いもむなしく、卒業式当日は見事なまでのシアトルっぷり。

第二の誤算は「屋外のスタジアムに屋根が無い」。日本なら間違いなく中止もしくは屋内に振り替えになるほどの雨量にもかかわらず、屋外のフットボールスタジアムでの卒業式は当然のごとく決行たらーっ(汗)

第三の誤算は「式が長い!!!!!!」 学長の話から始まって、成績優秀者の表彰など、合計4時間のプログラム。中でも政治家(?)のおっさんの話の長いこと長いこと!!そして当然のごとくツマラナイもうやだ〜(悲しい顔)あまりに長々と話していたので、途中で学生の一人が壇上に詰め寄り、スタッフがそれを制止する、なんてハプニングもありました。さすがアメリカ!

Commencement2.jpg

そんなこんなで、思い描いていたような素敵な卒業式ではありませんでしたが、それも含めてとても良い思い出になりました。

翌日、風邪をひきかけたときは、長話しのおっさんを訴えてやろうかとも思いましたが・・・パンチ
posted by こういちろう at 15:28| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

終わった〜!!

ついに、ついに終わりましたヨ、2年間のMHAプログラムが!!

ばんじゃーい!手(パー)手(パー)

もう1ヶ月も前5月30日の最終プレゼンテーションをもって全日程を終了exclamation×2このプロジェクトが始まったのが2月中旬なので、3ヶ月半もの間このプロジェクトに関わっていたことになるわけですな。お疲れさまでした、自分!

結果的には5チームの中の『最優秀プロジェクト』に選出され、WSHEF(Washington State Healthcare Executive Forum)という団体の定例会議でもう一度同じプレゼンテーションをすることになりました。WA州の病院のエライ人達の前でのプレゼンテーションは、緊張もしましたがとても良い経験でした。レジュメにも書けちゃうし〜るんるん

振り返ってみると、このプロジェクトはチームメイトに恵まれたとても良いプロジェクトでした。ということで、今回のプロジェクトで学んだことをつれづれに。

【英語でのコミュニケーション】

英語での仕事はいまだにフラストレーションの連続です。気の知れたチームメイトとのミーティングは全く問題ありませんが、知らない人へのヒアリングや、時間を制限された調べものなどでは、とってもとってもフラストレーションを感じます。実際に患者さんへのインタビュー作業からは外されて他の作業を担当しました。分担と言えば聞こえがいいかもしれませんが、早い話が「みそっかす」たらーっ(汗)

【チームの重要性】

私のチームはハッキリ言ってメンバーに恵まれていました。他のチームは色々と問題を抱えていたようで、それは最終プレゼンテーションにもクッキリハッキリ反映されてました。統一感が無いというか、個人作業の寄せ集めというか、パッチワークというか・・・チームで質の高い仕事を達成するためには、個々の能力以上に「チーム力」が重要なんだなぁ、と改めて痛感。

【大組織の弊害】

我々のプロジェクトの受け入れ先はシアトルでも1,2を争う大きな病院でした。プロジェクトを通じて、大きな組織になって役割が細分化されればされるほど、1つのことに対するPassion が希薄化されていくものなんだなぁ、と感じました。今回のプロジェクトに関しても「オレがやったるで〜!」という強い気持ちを持った人がもいませんでした。全員が「誰かがやってくれるサ」と思っているような節が。互いのスキマにこぼれ落ちている仕事が、たくさんあるんでしょうねぇ。

というわけで、色々な意味で、とってもとっても勉強になった最終プロジェクトでした。(つづく・・・)
posted by こういちろう at 14:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月27日

最終学期

GasWorks04.JPG

 2年間の留学生活も、いよいよ最終学期となりました。競馬で言えば、最後の直線残り2ハロンといったところでしょうか。そのまま〜!!グッド(上向き矢印)

 今学期の授業はとても少なく、2クラス(合計3コマ)しかありません。火曜日と木曜日の8:30-10:20、水曜日の8:00-9:50にクラスがあるだけです。今日はその内容を簡単にご紹介したいと思います。


●Environment of Care
 病院の安全管理、廃棄物管理、建物のデザインなどについて学びます。ファシリティー(施設)の側面から見た内容になるという点が、オペレーション中心だったこれまでの授業とは少し違っています。

 最低条件である法的要件を満たすにはどうするか。一歩進めて、JCAHOなどの要件を満たすためにはどうするか。更に進めて、より安全&快適な施設にするためにはどうするか、といったことです。
 週1回の授業に加えて、レポート1本、オンラインでのレクチャ〜&試験、最後にプレゼンテーションがあって単位となります。


●Capstone Project
 この「Capstone」という英語を辞書で引くと、
【名】 冠石{かむりいし}、最高{さいこう}の業績{ぎょうせき}
と出てきます。なるほど。最後を飾るプロジェクトっていうことのようです。

 週2回の授業+実際の病院でのプロジェクトを完了して単位取得となります。このプロジェクトが中々のクセモノで、担当するテーマ(病院)一緒に働くメンバーによって、作業量が大きく変わってきます。運の良いことに、私のチームはとてもやりやすいメンバーが揃いました。毎日のようにこのプロジェクトに関わる作業をしていますが、メンバーのことで不満を感じたことは一度もありません。

 プロジェクトのテーマは、整形外科部門の Total Hip Replacement(人工股関節置換)および Total Knee Replacement(人工膝関節置換)を受ける患者さんへの術前教育の見直しです。アメリカの病院経営はそこそこちゃんとしてると思っていましたが、フタを開けてみるとなかなかどうして。色々な問題がくすぶっているんですねぇ。このプロジェクトの詳細については、後日改めてアップします。

 最終プレゼンテーションは5月30日です。残すところあと1ヶ月!!!それが終わればしばらくのんびり、、、出来るかなリゾート
posted by こういちろう at 07:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月10日

冬学期の成績発表〜♪

 このブログは一応『MHA日記』という名前ですので、今後は学校のことについてもう少し触れていきたいと思っています。

 そんなわけで、成績をチェックしながら、2年生の冬学期(1〜3月)を振り返ってみましょう。(同じく大学院生の知人のブログ風に・・・)

【Risk & Insurance】

ダグ先生、まぁこのあたりの点数が妥当な線でしょうねぇ。確かに私はこの授業には全く身が入っていませんでした。何度もサボっちゃいました。ペーパーも手抜きでした。それは十分自覚しています。でもでもそれが何故なのか、先生も是非自分の胸に手を当てて考えてみてください・・・

【Strategic Management】
辛いなぁ、カラいよ、ダウリング先生!確かに我々はエクセレントなジョブでは無かったかもしれませんが、今学期はあなたのクラスのアサインメントに半分以上の時間を割いたのですよ。こんな辛い点数を付けるなら、先生も来年から10年以上も前の資料を配布するのはやめてください!病院を選ぶのにインターネットを使う人は、今ではもっともっとたくさんいますよ!

【Process Quality】
寛大な評価をありがとうございますジェームス先生!ダウリング先生のクラスとは対照的に、あなたのクラスには授業時間以外、ほとんど時間を使いませんでした。それでいてダウリング先生と同じスコアとは!ROI的には今学期最高のクラスでした。僕もあなたのように"6 digit"のサラリーを稼げるように早くなりたいです!


【Health Administration Law】

おっとビックリ!もしかしたら"Fail"か?と恐れていたのですが、今学期の中では最高の成績をありがとうございます、サリー先生!以前から美人だなぁとは思っていましたが、内面も素晴らしい方だったのですね。そんなあなたを独り占めしている旦那さんがうらやましいっス!

早いもので、残すところあと2ヶ月足らず。どうやら無事に卒業できそうです。
posted by こういちろう at 15:29| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月15日

マイケルポーター

SunnyWinter.jpg

 このあいだ買ったワインの名前はピーターマイケルhttp://www.petermichaelwinery.com/ 今日の話はマイケルポーター。似ているようで、ちとチガウ。

 知ってる人は知っていると思いますが、、、と書き出して思い付いたのが「アンパンマンの歌」。初期のアンパンマンの歌の歌詞、知ってますか? 「♪知らない人は〜、知らないが〜、知ってる人は〜、知っている〜♪」っていうんですよ。

 さて本題。知ってる人は知っいると思いますが、マイケルポーターと言えば、企業戦略論の大家としてが付くほどの有名人です。そんなポーター様の最近のお気に入りが、ヘルスケア業界なのです。

 昨年は、Redefining Health Careなる本を書き、今年に入ってからも、医療業界についての数々の講演をこなしています。

 そんなポーター様の講演の資料がタダでダウンロードできます。 http://www.hbs.edu/rhc/speaking.html 興味のある方は是非ご一読ください。

 今日は久しぶりに青空を見ることができました。こんな日には、みんな犬を連れて出てきます。どの犬も(人間も)ドロドロになっていますが、誰もそんなこと気にしません。
posted by こういちろう at 11:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月11日

今学期の授業

2007年冬学期の授業は下記の4つです。

●Strategic Management of Health Care Organization
 Public Health の学長自ら教鞭を取りますが、なにぶんご高齢のため、進行が遅いことと(毎回同じことを話しているような錯覚に・・・)、ちょっと説教じみているところが難点です。以前はとある大きな病院システムのトップを務めたことのあるお方。何かありがた〜いお話が聞けるに違いありません。

●Risk & Insurance Seminar
 保険がどうやって計算されているのか、という授業らしいのですが、どうしてコレが我々の学位に必要なのか、個人的にイマイチ理解出来ていません。ま、保険会社に就職する人もいるし、病院マネジメントから見ても保険会社は重要なステークホルダーではありますが、これだけの時間をかけてやる意味があるとは・・・

●Health Administration/Business Law
 出ました法律。前学期よりは病院マネジメントの実務に近いので何とかヤル気も出ますが、どうも法律というものは苦手です。だって自分でどうこう(解決)出来るものじゃないんだもの。Uncontrollable なものはキライです。

●Process Quality Management
 シックスシグマやらリーンやらTQMやらを一通り学びます。講師は近所の病院でその部門の長を務める人。現場のナマの声が聞けるという意味では期待大。

 こんな感じの15単位ですが、今学期は授業は適当に裁いて、週16時間を費やすインターンシップに力点を置きたいと思っています。それなのに、リーディングの量が半端じゃないんだよなぁ。。。困った困った。英語の勉強だと思って頑張ります。
posted by こういちろう at 15:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月09日

仮釈放

 そうそう、昨日で今学期の授業が全て終わりました!!これで晴れて楽しい楽しい冬休み!!!!(^o^)/


 ・・・というワケにはまいりませぬ。(ToT) 最後に大物が待っているのがこの世の常。ドラクエもしかり。

 史上最悪クラスとして悪名高き Health Law のテストが来週の月曜日に控えているのです!!しかも、授業には出てないし、出ていても聞いてないし、聞いていても分かってないので、要するにゼロからの出発。せっかくの週末なのに気が重いよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
posted by こういちろう at 08:10| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月04日

天下のハーバード

 どこで知ったか忘れてしまいましたが、天下のハーバード大学のMBAの中にHealthcare Initiativeというプログラムが出来たようです。http://www.hbs.edu/healthcare/

 Launched in 2005って書いてあります。私が入学した年ではないですか!う〜ん、もっと早く知っていればアプライしたのになぁ。。。ま、当然合格しなかっただろうと思いますが。ハハハ〜。

 ちなみに、かの有名なマイケル・ポーター氏がこんな本を出しています。"Redefining Health Care" 彼もこの業界には注目しているようですね。
posted by こういちろう at 13:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月26日

もうすぐ期末試験です

そう言えば、10月10日の記事以来、授業の内容について全く触れていなかったことに気が付きました。もうすぐ期末試験の時期になってしまいますが、今学期の授業についてまとめておきましょか。

【必須】
-Health Policy Development(3単位)
 公衆衛生に関わる政策がどのように決められているか、ということを学ぶクラスです。授業の構成はこんな感じです。
 ・授業&ゲストスピーカー
 ・個人でのペーパー1本(私は「子供の予防接種の無料化」を選択)
 ・グループでのリサーチ&プレゼン&ペーパー(フィリピン看護師の課題を選択)
 個人的に「公衆衛生の政策がどう決まるか」ということには全く興味がなく、必須でなければ取っていないクラスです。無事に終わってくれればそれでOKです。

-Evidence-Based Health Care Planning(3単位)
 前学期に、Qlinical Evidenceをどのように評価するかというクラスがありました。それの延長のクラスです。先生も同じ。
 授業の形式は、週2回の講義+チームによるリサーチプロジェクトです。私のチームは「高血圧の検査を受ける人をいかに増やすか」&「高血圧の診断が出た人が処方された薬をきちんと飲むようにするにはどのような作戦が有効なのか」をテーマとして取り上げました。
 過去の論文を調べ、まとめ、自分達の組織に適用出来るかどうかを考え、最後は具体的なソリューションをまとめます。今学期では最も面白いクラスでした。

-Biomedical Ethics(3単位)
 その名の通り、医療現場での倫理問題です。トピックはとても面白いのですが、ディスカッションが中心なのでついて行くのが大変です。しかもクラスの中に現役看護師が数人いて、いかにも「知ったような」ことを言うので、議論がそこで終わってしまいます。
 クラス以外の課題は、5ページ程度のペーパーと、12ページ程度のペーパーが1本ずつです。

-Health Law(2単位)
 今学期で最低exclamationのクラスです。まず、法律用語が難解なことが原因として挙げられますが、何と言っても教師がヒドイ。2時間の授業中、ずーーーっと喋っているだけなのです。板書無し、パワーポイント無し、ハンドアウト無し。その日のテーマに関する判例について、長々と解説をするだけです。英語の問題ということも言えますが、アメリカ人のクラスメイトも「worst class I have ever had!」と言っていました。
 さすがにブチ切れて、学部長にも文句を付けましたが、まぁどうにかなるハズもなく、とにかく無事に通り過ぎるのを待つばかりです。
 2単位にも関わらず、ペーパー1本とテストがあります。これまた最低です。

【任意】
-Quality Control in Manufacturing(3単位)
 これ、思っていたより大変でした。また、もう少し戦略&経営レベルの内容を期待していたのですが、あまりに統計&数学的な内容でした。ということで、期の途中であきらめてDrop してしまいました。しゅーりょー。


 任意のクラスをDropしたこともあり、今学期は合計11単位と比較的軽めの学期でした。おかげで、インターンに時間を割くことができ、そういう意味では良い学期でした。しか〜し、高い学費を払っている以上は、もう少し身になる授業をして欲しかったなぁ、というのがホンネのところです。

 来学期は15単位に増えます。量だけではなく、質もアップするよう願うばかりです。
posted by こういちろう at 10:11| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

2年生になった

そういえば。

9月末から2年生になりました。12月中旬までの今学期の科目はこんな感じ。

【必須】
-Health Policy Development(3単位)
-Evidence-Based Health Care Planning(3単位)
-Biomedical Ethics(3単位)
-Health Law(2単位)

【任意】
-Quality Control in Manufacturing(3単位)

あいも変わらず、パブリックヘルス的な科目のオンパレードですが、1年生のときに比べると格段に面白い内容になっています。(単に教師の違いなのかもしれません)

任意で取ったQuality Control in Manufacturingは、インダストリアル・エンジニアリングの大学院のクラスです。MHA Program からの受講者は私1人。いつもと違う雰囲気の中で授業を受けています。全員知らない人なので心細いですが、改めて「アメリカの大学院に来たぞ!」という心地よい緊張感を味わっています。

冬学期には、建築学科から「ヘルスケア・アーキテクチャー」を取る予定です。こうしていろいろな学科のクラスを取ることが出来るのは、UWのような大きい大学のメリットですね。

今日のシアトルは晴れて気温も20℃近くありました。去年は雨ばっかりだった記憶があるので、こうして晴れてくれるのは嬉しいです。ずっと晴れろ〜!
posted by こういちろう at 13:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

教えるということ

ビルの家.jpg

書けるときに書いておきましょう。

もうすぐ第3クウォーターが終わります。ここまで14コマほどのクラスを取りましたが、教授陣の教え方には総じて満足していません。アカデミックな「大学院」だからなのか、どうしても教科書オリエントな授業になりがちで、とても現実社会で使い物になるとは思えないのです。これは約10年間ビジネスの現場に身を置いてきた立場としての見解です。

ボトムアップよりもトップダウン。教わるよりは自分で考えるほうが早く&深く身に付く、というのが私の信条です。例えばファイナンスで言えば「資金調達方法にはDebtとEquityがある。DebtにはLong TermとShort Termがあって、、」なんてところから積み上げて講義をするよりは「あなたはCEOです。今すぐに2億ドルが必要です。これがあなたの財務諸表です。さぁどうしますか?」という「シチュエーション」を提供することで自ら考えさせ、必要に迫られて結果として理論を学ぶ、というルートを辿るほうがずっと早道です。

多くのビジネススクールでケーススタディが採用された理由の1つはそこにあるのではないでしょうか。特にインターネットが普及したこれからの世の中では「覚えていること」そのものにはほとんどバリューはありません。大前研一氏の言葉を借りれば『東大の入試レベルの記憶は256MBのメモリースティックほどの価値も無い』のです。それよりは、ネットで得られる膨大な知識の優劣をどのように判別するか、それらをどのように構築して新しい価値を生み出すか、が重要になってくるのだと思います。

また、大前研一氏は自身のメーリングリストの中で「時事ネタ以外のケースに意味は無い。過去のケースはあくまでも過去のこと。これからの意志決定には役に立たない。」のようなことをおっしゃっています。しかし、教える側のキャパシティーを考慮すれば、残念ながらそれは現実的ではありません。有効性の順列からすれば「時事ネタケース>過去ネタケース>教科書の理論」なのだと思いますが、実現性を加味すれば「過去ネタケース」が大半の学校の唯一最良の教え方と言えるのではないでしょうか。

世界一のお金持ちはこんな家に住んでいます。そう、今日の1枚はビル・ゲイツの自宅です。
posted by こういちろう at 17:36| 東京 🌁| Comment(3) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月25日

教授の評価

storm.jpg

 日本の大学を卒業したのはもう10年以上も前なので、最近はどうなっているのか知りませんが、アメリカの大学の良いところの1つは、生徒が教授を評価できる制度があることだと思います。
 私の通うUWでは、10段階での数値評価と、コメントによるフィードバックがあります。もちろんどちらも匿名ですが、私がコメントを書いた場合は、すぐに「あ、あいつや」とバレてしまうので「誉め言葉」or「凄い文句」以外は、あまり書かないようにしてます。
 教授のほうも慣れたもんで、最後の授業に全生徒にドーナツを配って、生徒を「買収」しているしたたかな輩も。まぁ、そんな不届き者の授業に限ってつまんないんですけどね。良い評価を受けたければ良い授業をすること。それしかありません。ドーナツくれたからって評価を上げるなんて、いくら食いしんぼうのアメリカ人でも・・・
 本日の写真は、先日の嵐で倒れた大木です。すげぇ。
posted by こういちろう at 10:23| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月21日

統計学なるもの

stat.jpg

数学はどちらかと言うと得意だったハズなのですが、これが統計学となると途端に分からなくなるから困ります。どうやらここが文系と理系の分かれ道になっているようです。

えっ、なんで病院経営に統計学が関係あるかって?それが大アリなんです。アメリカの病院管理者の重要な仕事の1つが「品質管理」になります。医療についての様々な品質を測定して、経営改善につなげるのが主な仕事です。

例えば「医師別の手術成功率」を測定して、相対的に成績の悪い医師に対して「Dr.○○。あなたは成功率が低いです。」と言うだけではきっと相手にしてもらえないでしょう。しかしこれが「△△検定によって統計的に導き出したところによると、Dr.○○とDr.××には有意な差が認められるのです。」などともっともらしい言葉を付ければ、少しは聞いてもらえるかもしれないのです。他にも業務プロセスの改善などにも統計学は利用されます。

そんなわけで、MHAコースには統計学があります。しかしこれが難しい。難しい理由は3つ。1.統計学は難しいから。2.英語だから。3.先生がヘタレだから。

まさに三重苦ですねふらふら

そんな私に救いの手をさしのべてくれたのが、ハンバーガーとアイスクリームでした。

【ハンバーガー統計学ファーストフード
http://kogolab.jp/elearn/hamburger/index.html
【アイスクリーム統計学バー
http://kogolab.jp/elearn/icecream/index.html

このサイトは本当に素晴らしいです。非常にわかりやすいexclamation×2こんなものをタダで世の中に出してしまっていいのでしょうか。こんな素晴らしいコンテンツがタダで提供されてしまっては、他の教科書の売上激減は必至でしょう。ネット社会とはそういうものなのです。

ちなみに本日の写真は、ワラにもすがる想いで購入した「マンガでわかる統計学」です。でも難しい内容をマンガの吹き出しに書き込んだだけで、本質的には「難しいまま」でした。ハンバーガーに軍配が上がります。

もう1つ、いま私が読んでいる「生物学を学ぶ人のための 統計学のはなし」という本は、良書だと思います。でもタダなのでハンバーガーの勝ちです。タダより安いものはナシexclamation×2
posted by こういちろう at 16:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月04日

2学期開始!

zoni.jpg

 1月3日と言えば「モチとミカンで箱根駅伝」というのが日本にいた頃の私の定番でしたが、今年の1月3日はMHA生活第二幕の始まりでした。アメリカのお正月は大晦日の夜以外はそれほど大したイベントではないようです。学校の本屋さんも1月2日から普通に営業し、教科書を買い求める学生達でごった返していました。

 今回の写真は「お雑煮」を作っているところです。限られた材料でしたが、なかなか美味しいお雑煮にありつけることが出来ました。

 さて、下記はこのQuarterの授業リストです。昨秋のクラスよりも若干骨っぽい&実践的なクラスが並んでいます。前Qは過去の貯金を棚卸ししながら相当ラクをさせてもらいましたが、今Qは本腰を入れて勉強に取り組まなければならなさそうです。
 
 ・Health Policy Economics       医療経済概要
 ・Health Economics           マクロ経済学
 ・Org Behavior in Health Care Orgs 医療組織の中での組織行動
 ・Health Care Financial Management 医療財務管理
 ・Biostatistics               生物統計学
 ・Risk & Insurance            リスクと保険 

ただ、今Qは金曜日が完全なオフ!(^o^)/ これは最高です。大好きなスキーにも行けそうです。また、サマーインターンに向けたアクションやメンター制度の開始など、卒業後の就職を視野に入れた動きが活発になります。このあたりのことについては、後日改めてご紹介します。

さて、明日の授業の予習に取りかからなければ!
posted by こういちろう at 08:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

本題

bluesky.jpg

すっかりご無沙汰してしまいました〜。中間試験やら何やらでしばらく忙しくしておりました。と言っても、言うほど忙しくないんですけど。

さて、授業が始まってから約2ヶ月が過ぎようとしています。最初は手探り状態でしたが、ここにきていろいろなことが分かるようになってきました。そろそろ、このブログの本題であるところの、MHA Programの紹介を書き始めることにしたいと思います。

10月13日の記事に書きましたが、この秋は5つの授業を取っています。1年生の第一四半期ですので、これらの授業は全て必須科目です。今日から何回かに分けて、これらの5つの授業をご紹介していきます。第1回目の今日は「Accounting」です。

私達が受けているAccountingの授業は、UWのMBAに属するものです。タイトルは"Introduction to Accounting for Managers"ですから「如何にして財務情報を経営に活かしていくか」がテーマになっています。P/L,B/S,C/Sの概要を理解し、ROA,ROE,PERなどの財務指標を理解し、現在はABC分析についてケーススタディも交えながら学んでいます。この先はケーススタディが増えていくことになるようです。

この授業に対する正直な感想は「残念!」です。私が思う課題は2点。1つは生徒間の知識のギャップがあまりにも大きいことです。Income Statementを初めて見たという人もいれば、私も含めて大学時代にAccountingを専攻していた人もいます。今の授業は中間レベルの人に合わせているように思いますので、初めての人にとっては難しく、知っている人にとっては易しすぎる内容になっています。これについては多くのビジネススクールが解決策を持っています。それは入学前に数冊の本を読み・理解しておくことを宿題として課すのです。残念ながら我がMHA Programにはそのような宿題はありませんでした。

もう1つの課題はfucultyのレベルです。この授業で教鞭を取っている先生は、以前どこぞの会社でCFOを務めていたようですが「プロの財務屋」と「プロの教師」は大きく違うものだと痛感しました。今日たまたま、2年前までこの授業を担当していたという教授がゲストスピーカーとして授業を担当したのですが、この方はまさに「プロの教師」でした。クラスメイトの1人で初めてファイナンスに触れた人が「これほどまでに違うのか!」と驚嘆していました。

MHA Programの主目的の1つは医療機関の「経営者」を育成することです。経営者にとってファイナンスは必要不可欠なもの。もう少し力を注いでも良いのではないでしょうか。

採点:50点(それでも甘いかな〜)

今日は久しぶりに青い空がのぞいていました。
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2005年10月13日

授業について

また5日も空いちゃいました。
書きたいことはたくさんあるのですが、ついついね・・・(^^ゞ

そろそろ本題に入りましょうか。MHAの授業の話。
1年生第1Qの現在は、全部で5種類(9コマ)のクラスがあります。

・Accounting for managers(会計学)
・Intro to Health Services(ヘルスケアについて幅広く)
・Intro to Health Management(医療機関の経営学概論)
・Team Management(組織論的なクラス)
・Intro to Clinical Care/Process(最近の医療トピックなど)

私はビジネスの経験が長かったので、会計学や組織論についてはあまりありがたみを感じないのですが、でもまあそこは英語の練習と割り切ってクラスに出席しています。

それ以外のクラスは、何らかの形で"Something New"です。Intro to Health Servicesのクラスでは、日本で言うところの「公衆衛生学」的な内容が多く、あまり興味の無い分野の話もありますが、この業界でメシを食っていく者にとっては「知ってて当然」なことですので、消化出来るように頑張っています。

上記の5つのクラスの内、下の3つのクラスはMHA専用のクラスです。そして、この3つのクラスの内容を統合したチームプロジェクトがあります。今学期の最後にプレゼンテーションをすることになっているのですが、それがこの学期の最大の楽しみです。やっぱり聞いているだけの授業ではモノ足りません。アウトプットを伴う仕事に喜びを感じます。
posted by こういちろう at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月01日

組織図

front6.jpg

今日は、Public Health 全体の新入生歓迎会がありました。都合により参加出来ませんでしたが。。。

私の通うMHA(Master of Health Administration)、もしくはそれに準ずる学部は、大学によって所属する組織が異なるようです。ビジネススクールの下に属する大学もあれば、このUWのように"Public Health"に属するところもあります。

Public Health と言われても何をするところかピンときませんよね。ということで、下にPublic Healthの組織図を書いてみました。

●School of Public Health and Community Medicine
 ・Biostatistics(生物統計学)
 ・Environmental and Occupational Health Science(?)
 ・Epidemiology(疫学)
 ・Pathobiology(病理生物学)
 ・Health Services(←これ)
  -MPH(Master of Public Health)
  -MHA(Master of Health Administration)
  -MS(Master of Science in Public Health)
  -その他

という具合に、他の学部はとっても理系なのです。同じHealth Servicesの中でもちょっと浮いてます。どちらかと言うとビジネススクールに近いと感じがします。

そのあたりの「どんな授業をやっているのか?」ということに関しては、追々、このブログの中でご紹介していきましょう。

さ〜て、会計学の宿題でもやりましょうかね。
そう、そんなこともお勉強する学部なのです。
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2005年09月30日

大漁だぁ!

宿題.JPG

と言っても、釣りに行ったわけではありません。
宿題の「読み物」の量がとても多いのです。
多い多いとは聞いていましたが、まさかここまでとは!

写真は授業中の机の上を撮ったものですが、
手前の左側にあるのが、今日の分の「読み物」です。
これが1回の授業の分で、この授業は週に2回あります。
右にあるボールペンと比べても、その厚さがお分かりいただけるかと。

ネイティブの学生にとってもこのボリュームはこたえるようで、
今日の授業の直前は、みんな図書館でコレ読んでました。

そして、家に帰って気が付いてしまいました。来週の分はもっと多い!(>_<)。
さ〜て、今から読み始めます。

そんなシアトルは今日から雨降りさんです。
いよいよ本格的な雨季突入かなぁ。。。
posted by こういちろう at 16:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月29日

Leadership Model

ClassRoom.jpg

本格的な授業が始まりました。今日の中で印象に残ったことを1つ。
NCHL=National Center for Healthcare Leadershipという組織が提唱している、
Health Leadership Competency Model, version2.0 というものがあるそうです。

下のリンク(pdf file)の4ページ目に書かれています。
http://www.nchl.org/ns/documents/CompetencyModel-short.pdf

ヘルスケアに限ったことではなく、
組織を率いる人に必要な26の要素がリストアップされています。

Transformation
 Achievement Orientation
 Analytical Thinking
 Community Orientation
 Financial Skills
 Information Seeking
 Innovative Thinking
 Strategic Orientation

People
 HR Management
 Interpersonal Understanding
 Professionalism
 Relationship Building
 Self Confidence
 Self Development
 Talent Development
 Team Leadership

Execution
 Accountability
 Change Leadership
 Collaboration
 Communication Skills
 Impact and Influence
 Information Technology Mgmt
 Initiative
 Organizational Awareness
 Performance Measurement
 Process Mgmt/Org.Design
 Project Management

このリスト自体は取りたてて目を引くものではありません。
特筆すべきことは、このような体系化されたモデルを作り、
いくつかの大学が協力して、この要素を満たす人材を育成しようと
取り組んでいることです。

彼らの期待と努力に報いることが出来るように、
この先2年間かけて、出来るだけたくさんの要素を身に付けて
いきたいと思いました。

う〜ん、今日は我ながらマジメだぞ (^^ゞ
posted by こういちろう at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

高いなぁ・・・(-_-;)

教科書.jpg

何が高いって、アメリカの大学の教科書代ほど高いものはありませんね。

"INTRO MANAGEMENT ACCOUNTING"が136ドル。
"ORGANIZATION THEORY"が129ドル。
"PRINCIPLES OF BUSINESS ECONOMICS"が105ドル。
"Managing Healthcare Organizations"にいたっては、
コピーをバインドしただけなのにも関わらず216ドル。
この四半期だけで7、8万円相当の教科書代がかかります。
授業料も高いけど教科書代も高い!でもビールは安いです。

今日、日本から送った荷物(55箱!!)が届きました!
日本を出荷してから約1ヶ月ですね。
これまで3週間はカバンに詰めてきた荷物だけで暮らしていたのですが、
これでようやく日本にいた頃と同じように生活できます。
いやぁ、無いと困るものって意外とたくさんあるんですね。
私の場合、耳かきが欲しくてたまりませんでした。
今夜は耳かきしまくりです(>_<)>

デジカメをBBQパーティーに置き忘れてきてしまったので、
戻ってくるまで写真は無しです。後でまとめてアップしますね。

明日以降はMHAの実際の内容について書き進めていくつもりです。
お楽しみに!?
posted by こういちろう at 15:27| Comment(3) | TrackBack(0) | 学校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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